お知らせ・ブログ
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- 2015/09/01
- 河本の声
河本教室の指導法、新大学入試制度に反映
◆難関大学と大衆型大学
「難関大学向け学力評価テスト」と「大衆型大学向け高校基礎学力テスト」の二本立てになります。
「学力評価テスト」は、高校の学力上位層が対象で1次試験として受けるもので、今の中1が受験年齢になる、2020年からの実施です。 答えが一つに決められる問題だけでなく、考え方のプロセスを評価したり、短い記述式 の問題を出したりします。また、英語は、これまでの「読む」「聞く」力に加えて「書く」「話す」力も評価します。成績は一点刻みではなく、得点 レベルごとに示す方式となります。
「基礎学力テスト」は、平均以下の学力層の生徒が対象で、2019年から試験的に始まります。中学内容を含む高1レベルの国語・数学・英語の3教科の出題となります。英語は、英検やTOEICも活用します。
そして、2024年には、両テストとも、今の学習指導要領が改訂されるのに合わせて、コンピューター上で出題回答方式に切り替え、「基礎学力テスト」の成績を推薦型の入試にも使うようになります。
◆生徒間の学力格差・大学の学力格差も露わに
テストが二本立てになるため、生徒間の学力格差はもちろんのこと大学の学力格差も露わになります。現在も実質教育の二極分化は顕在化しつつありますが、 新制度により、公に二分化してしまいます。
グローバル化によって、キャリア⇔ノンキャリア、幹部候補生⇔一般社員の振り分けが、早まったのでしょう。
ドイツでは、10歳で将来の進路が大きく変わり、シンガポールでは、小学校から振り分けが始まり、小学校の卒業試験成績で将来の進路が大きく変わります。
◆文科省が偏狭な平等主義を捨てたわけ
偏差値が高い京大東大等のブランド型難関大学は、受験勉強で力を使い果たし、勉学意欲に乏しい学生の存在が現在の問題です。
一方、私立大学に限定すると推薦や自己推薦型のAO入試など学力テストを経ずに大学に入学する学生が過半数になり、大学の授業についていけるだけの学力のない学生の存在が現在の問題です。
さらに、実業界産業界から「今の学生は使い物にならない」「入社3年以内の離職率が30%(*注�@)を超えた今、自社で人材育成する余裕もないから大学で育てるべき」という強い要請が湧き上がってきました。
そこで、専門家会議では、高校大学での教育を、身につけた知識や技能をフル活用して答えのない問題を解決するための思考力、判断力、表現力をつけさせることを主眼としたものに変えようというとこになり、新制度に行き着いたのです。
◆時代が河本教室に追いついた
センター試験の影響から、考え方のプロセスや記述は評価されず、決められた答えを解くだけの作業が勉強だとされることが多くなり、京都で長年京大東大に最多の合格者を出す高校の入試問題すら記述式ではありません。塾専用数学教材のほぼすべてが、解答欄として問題の隙間に答えだけを書き込む仕様になっています。
そんな時勢の中、河本教室八幡校では、開設以来、解答のプロセスを重視し、ノートに記述式の解答を書くように指導しています。さらに、「なぜ」の問いかけを頻繁に行うことで、「考える」作業を促しています。
そのため、「効率が悪い」と支持しない親も多く、生徒も説明のプロセスを無視して答えだけを知りたがる傾向が強まり、生徒数がピーク時の3分の1以下になってしまいました。
やっと時代が我々に追いついてきました。河本教室八幡校は、小学校から「難関大学向け学力評価テスト」対応塾としての指導です。
一方、河本教室南淀校は、「高校基礎学力テスト」対応塾です。