指導方針 PCページ 88x31 河本教室

 生徒の学力には個人差があり、将来の志望によって、必要な勉強の質や量が異なる。得意分野・苦手分野の異なる生徒に対し、同じ演習を一律にやらせるのは不合理である。
 そこで、生徒の自主性を尊重して、各自の自主学習にできるだけ多くの時間を割くのが理想となってくる。
 しかし、基本だけは教えなければならない。興味の持ちにくい退屈な基本事項ほど、マスターするまで、繰り返して続けさせなければならない。反復は基礎を身につけさせるだけでなく、生徒の自信も育てることになる。
 「自主的にやれ」といっても誘惑も多く現実にはかなり困難である。だから、生徒がやらなければ、講師がやらせなければならない時もある。だが、いつまでも講師が強制してやらせるのではなく、生徒自身が自分で考えてやるような指導を忘れてはならない。
 講師が常に心がけねばならない最も重要なことは、「教え過ぎないこと」。教え過ぎると枠にはめることになって、生徒の想像力が生まれてこない。
 知識や経験は講師の方が生徒より断然豊富であるから、いくらでも生徒の欠点を指摘できる。しかし、それでは生徒はその講師を超えることはできない。
 教え過ぎないということは辛抱すること。講師が欠点を指摘することは楽だが、それが欠点であるかどうかは生徒自身が考え気づくべきことで、講師の仕事は生徒が自身で考えることのできる環境をつくってやることである。それによって、はじめて生徒の個性が生き、想像力が生まれてくる。
 生徒の努力に期待するのは甘い考えかもしれない。だからといって、教え過ぎ、強制していたのでは、いつでもだれかに何かしてもらうのをじっと待っているだけの得点ロボットができ上がってしまう。
 自分で考え、一人でする自主学習はつらいが、これで手ごたえをつかむことができれば、生徒は、大学入試で、あるいは、社会に出て、苦しいことに出会った時、頑張り、自分を信じて強く生きていく人間になることができる。



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